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2011年06月20日

辺留城 (べるグスク)

笠利町の大笠利と辺留の間にある台地全体がグスクと云われています。
(カトリック大笠利教会の海側道路向い)
この台地の南側(辺留集落側)のすぐ下に辺留窪遺跡があります。

今畑地になっている台地の先端には、箱形石棺墓や古い墓地もあります。

グスクの全体的な発掘調査は行われていませんが、道路拡幅工事の
ため記録保存調査の必要性が生じ、平成16年から平成20年3月まで
発掘調査が行われました。(道路になる部分のみ)

出土品は、カムィヤキ、白磁片、青磁片、染付、銅銭、ガラス玉、チャート
などです。

グスクの時代は、カムィヤキや染付けなどから12世紀から15世紀頃と
言われています。

昔はこの台地に人がたくさん生活をしていたが、時代が新しくなるにつれ
現在集落がある低地の方に移って行ったのでしょう。

辺留グスクは昭和46年に笠利町指定文化財に登録されています。

       ky


  

Posted by DEI  at 11:40Comments(0)

2011年06月14日

赤木名城 (あかきなグスク) 見学

6月12日の日曜日午後、奄美郷土研究会の皆さんと一緒に
標高約100mの赤木名グスクに登りました。
グスクの説明は中山清美事務局長(奄美文化財サポーターDEI.DEI.DEI事務局長)
(元奄美博物館長)がされた。

赤木名グスクは、今から約7・800年前の山城と云われています。
発掘調査が1999年から2002年まで行われました。
奄美大島を代表する山城ではないかと云われています。

赤木名グスクは赤木名中学校の裏山にあり、登り口付近が、八月踊りで
有名な赤木名観音寺跡地です。

奄美郷土研究会の皆さんが15名、DEI.DEI.DEI.から5名参加しました。
皆さんの中には80歳代の方もおられたが、足場の悪い中元気に
上下山されました。
下山後薩摩藩時代の代官所跡を見て解散となりました。

気温33℃と暑い中お疲れ様でした。奄美郷土研究会の皆様の
ご感想お聞きしたいですね。

            ky
  

Posted by DEI  at 12:28Comments(0)

2011年06月06日

龍郷町内史跡めぐり

先日喜瀬一区老人クラブの龍郷町内史跡巡り(社会見学)の案内役を務めた
前回のバス遠足から6・7年ぶり、3分の1くらいの方の顔ぶれ替わる
今回は前回行けなかった西原集落にも行け龍郷町の全集落を巡る事出来た。

前回と比べて変っていた事。
1.道路が良くなって西原集落にも行けたこと。
2.史跡の案内板があったこと
3.久場立神の千年松が無くなっていたこと
4.番屋の西郷松が枯れかかっていたこと
5.龍郷の田畑家墓地の佐文仁翁墓石の頭部が修復されていたこと
6.円集落の小さいトンネル(竜の頭)の夕日の事知っていたこと
7.秋名集落のショッチョガマ、ヒラセマンカイのこと知っていたこと
8.奄美カントリークラブ前に風力発電機が設置されていたこと
9.芦徳に立派な漁港が出来ていたこと

などですが、6・7はテレビや新聞の力が大。5.の田畑佐文仁
や愛加那さんのことにも前回より関心示す。佐文仁が喜瀬でも開墾
を行われたこと話す。

6・7年たつと皆さん足腰に不自由感じ秋名の伊東屋敷の石垣は
今回は見ずに通りすぎる。今回は車内での説明が多かった。
風力発電機の羽根の大きさに感嘆の声あがる。

ワイワイ ガヤガヤ市販の弁当も一緒に食べるとおいしい。
皆さん若返ったよう。元気な顔で帰着。車酔いも無 好日。

** 久場立神の千年松、小湊の鯨松と同じ様な樹木が
   無くなっていくことに寂しさ感じる **

          ky

  

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2011年06月03日

感動する「遺跡からの出土品」

奄美市歴史民俗資料館の展示品を見に行こう。

昨日、久しぶりに奄美市歴史民俗資料館(笠利町のあやまる岬にある)の考古資料展示室に入る。
昨年展示品の入れ替えをしてある。時間をかけてゆっくり見た。

展示品(出土品)リスト(主なもの)
赤木名グスク・・・滑石、チャート、カムィヤキ
用安ニャト(湊)グスク・・・双魚文青磁器、青磁器
ウーバルグスク・・・サイコロ
アラホ遺跡・・・貝製品
マツノト遺跡・・・貝符、夜光貝製スプーン、貝のアクセサリー、骨製品
宇宿小学校遺跡・・・骨製品、貝製品、縄目文土器
ヤーヤ遺跡・・・貝符、貝輪
サウチ遺跡・・・トウテツ文貝符、貝輪、骨製品、石鏃、紡錘車
宇宿貝塚遺跡・・・貝製品、骨製品
 などなどです。

特に用安ニャトグスクの双魚文青磁器、ウーバルグスクのサイコロ、マツノト遺跡の貝符・
貝のアクセサリー、宇宿小学校遺跡の骨・貝製品、サウチ遺跡のトウテツ文貝符などはぜひ
見てもらいたい出土品です。
サウチ遺跡のトウテツ文貝符(貝札)の輝きは2000年くらい前の(弥生時代)ものとは
思えない美しさです。

奄美文化財サポーターDEI.DEI.DEIの会員の皆さんには、ぜひ見て貰いたい展示品です。
勉強会の教本「郷土は博物館」で写真で見たものが、今回現物で見ることができます。

見るたびに新発見があり楽しい。
                KY  
  

Posted by DEI  at 16:16Comments(0)